摂食嚥下障害
摂食嚥下障害(せっしょくえんげしょうがい)
摂食・嚥下とは、食べ物を口に入れる、口の中で咀嚼する、飲み込むといった「食べる」ための一連の動作のことです。摂食嚥下障害とは、このような動作がスムーズに行えず、 食事中にむせてしまったり、食べ物を飲み込むことだけでなく、 口の中に入れることや噛むことさえできなかったり、 認知症のために「食べる」ことさえ認識できない状態を言い、その症状は様々です。
お口の機能が低下していたり、お口の筋肉を積極的に使わないでいたりすると、噛む・飲み込むなどの機能が低下してしまうことがあります。当院では高齢者の方を中心に、摂食嚥下機能障害に関する診療を行っています。
内視鏡カメラを使って、お口の中や喉の状態をチェックします。食材の切り方やとろみのつけ方、食べるときの姿勢などで改善することも多くあります。入れ歯の調整や舌の使い方などのアドバイスも行っています。
嚥下障害を改善することは誤嚥性肺炎や窒息などの危険回避はもとより、認知症や糖尿病などの予防・改善にもつながります。ご自身で食べられる喜びをずっと持ち続けてほしいと願い、介護度の軽い方から、完全側臥位の方やギャッチアップを利用している方などの重度要介護者(要介護4・5)にも対応しています。機能維持・向上に向けて指導とリハビリを行っています。